ブロックチェーンとは
ef-4インターン生の伊藤です。今回はブロックチェーンについて簡単にまとめていこうと思います。(かなり省略しているので詳細は次回)
ブロックチェーンとは
「ブロックチェーン」という言葉を1度は聞いたことがあるでしょうか。この言葉を聞いたことはなくてもおそらく「ビットコイン」という言葉はニュースで聞いたことがあるでしょう。↓のようなロゴを店で見たことがある人もいるはずです。ビットコインはブロックチェーンの技術を用いて実装されています。
ブロックチェーンとは分散型台帳と呼ばれるデータベースのことです。今回はこの仕組みを簡単な例を通して見ていきたいと思います。
ブロックチェーンの構造
名前通りブロックチェーンは取引履歴をいくつかまとめたブロックをチェーンでつないだ構造をしています。
分散型なので同じデータを全員が持っています。
ブロックチェーンの例
ここでは例としてAさんがFさんに400円送金した場合どのように処理されるのか見てみます。
①AさんがFさんに400円渡すことを周りに宣言し、Aさんの宣言であることを確認しながら渡していく。
②誰か(今回はEさん)が取引を承認して新しいブロックを作成。
③ブロックを全員が受け取り、確認して取引成立。
ブロックチェーンのメリット
ブロックチェーンにはメリットが多く存在しますがここでは3つのメリットを紹介します。
- データが失われにくい
一般的な集中管理型のサーバーはメインのサーバーに何かトラブルが発生するとデータが失われてしまうのに対し、ブロックチェーンはデータを分散させているので、参加しているすべてのユーザーのデータが消えない限りデータは失われません。
2.改ざんがされにくい
例ではEさんがさらっとブロックを作っているように書きましたが、実際にブロックを作るには難しい計算が必要で膨大な時間と金が必要になります。詳しくは次回書きますが、過去のデータを改ざんするということはこの計算を何度もすることになりほぼ不可能になっています。
3.コストが安い
ビットコインのような大きなサービスを管理できるサーバーは作成費も維持費もかなりのものになります。ブロックチェーンはユーザーの機器で成り立っているのでコストが削減されています。
スマートコントラクト
スマートコントラクトとは契約を自動で行う仕組みのことです。要するに仲介が必要ないので短時間で手数料も必要ありません。よく例に挙げられるのは自動販売機の例です。商品を選んでボタンを押すだけで契約が成立して商品が出てきます。ブロックチェーン上でスマートコントラクトを行うと改ざんされにくく、透明性もあるのでイーサリアムなどが実装しています。
ただし、あくまでプログラムなので柔軟な対応ができなかったり、一度契約を作ると自動で行うためミスがあったときに直す手間がかかったりするので気を付けなければなりません。
余談 コインチェック社の流出事件について
仮想通貨というと実体がなく信用できない人も多いと思います。その信用できない理由の一つとしてコインチェック社の仮想通貨が流出した事件がある人も多いでしょう。勘違いしてほしくないのはこの事件は仮想通貨のセキュリティのが原因だったわけではないということです。簡単にいうと、この事件はコインチェック社がハッキングを受けユーザーのパスワードのようなものが流出したことが原因です。パスワードが漏れて被害を受けるサービスは仮想通貨だけではなく、決して仮想通貨が特に危険なわけではないのです。
最後に
今回はブロックチェーンの仕組み、メリットについて簡単に説明しました。メリットは多いですが、もちろんリスクもあります。リスクの説明にはブロックチェーンについてもう少し詳しい知識が必要なので今回は省略しました。次回、ブロックチェーンが安全性を保つために具体的にどのような仕組みをとっているのか説明します。
この記事のタグ